<< 黒人初の大統領誕生に寄せて | main | 弁護士は脱税常習犯か? >>

地に落ちたた東大大学院入学生の資質

0
     「学歴ロンダリング」という極めて異質と思える本が市販されている。その内容は、誰でも簡単に東大の大学院修士課程に合格して、東大院卒という看板で、一流企業に就職することができるという、信じられない事実が3人の学歴ロンダー達によって書かれた本である。
     わが国では、一流大学の学部に入学するのは大変であるが、大学院へ入るのは、昔から簡単である、といわれている。それは、学部入試は、落とすための試験であるのに対して、大学院は、研究をするために進学する機関であるがゆえに、原則的には、形式的な試験はあるものの、実質的には、ほぼ全員が入学することも可能である。極く限られた科目を短期間に過去問に目を通しておけば、平均的レベルであれば、合格するということである。
     学部の大学の偏差値よりも高い大学の大学院に進学することを「学歴ロンダリング」といわれる。何も無理してまで、私立や国立の有名中高一貫校に行かなくても、普通の公立の中学高校や3流レベルの大学の学部を卒業しておけば、そこからいとも簡単に東大の大学院へ進学することが容易であるという、著者達の体験談で一冊の本が構成されている。
     もし、学歴コンプレックスがある者は、東大の大学院へ入学することにより、その解消にとっての特効薬になるし、一流の企業に大手を振って入社することも簡単にできるという体験談が語られている。学部の東大へ入学するのは難しくても、大学院へ入学するのは、世間の想像に反して、いとも簡単であるということなのである。
     大学院内では、内進組と学歴ロンダリング組とに分かれるものの、そのこと自体は大きな障害にはならないらしい。
     小生の体験から言えば、日本の中の大学院の中で入学するのがもっとも難しいといわれるのが、意外なことに、「横浜市立大学の大学院修士課程」なのである。その入試問題に出される英文は、想像を絶するほど難解であり、ネイティブの連中でも、正解を得るのは困難と思われる程である。国立の大学院には定員制があり、偏差値が低くても定員に達するまでは入学が許されるが、公立の大学院は、文科省のコントロールから、一歩距離があることから、大学の裁量が働き、一定のレベルに達していなければ、いわゆる脚きりするのである。それに引き換え、横浜国立大学の大学院の博士課程(後期)は、高校入試レベルの長文の英語の試験である。内容はきわめて易しいが、ボリュームがやたら多くて、解答を書くのに腕がくたびれてしまう。
     東大の大学院もそうであるが、修士課程を修了して、それから就職するのが大学院を活用して得する現代における生き方の裏技の極意なのである。
     したがって、中学、高校時代は、大いに青春を謳歌して、ともかく3流以上の国公立もしくは私立の大学に進学さえしておけば、後は少しだけ、的を絞った勉強を短期間だけして、一流大学の大学院へロンダリングするのが、今日におけるもっとも効率的な処世術といえる。これが「学歴ロンダリング」といわれることの実態の姿なのである。
     東大大学院へのロンダリングする筆頭の大学は、理系では東京理科大学であり、文系では国際基督教大学といわれている。
     ちなみに、小生は、ノーベル賞受賞者の多い偏差値の高い大学(学部)を出て、晩学ではあるが、社会人として逆に偏差値の低い大学の大学院で研究を行い、結果的に研究の成果が認められて、博士号を取得することができた次第である。これは「逆学歴ロンダリング」といわれるものである。真に学問を研究しようとするものは、どの大学院でもほとんど変わりなく、あくまで本人の研究意欲があるか否かによるものである。




    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930   
    << September 2020 >>
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    recommend
    recommend
    links
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM